仏像問題

  日韓で注目されている対馬市の「仏像盗難問題」が暗い影を落としています。
対馬市で毎年盛大に行われている「厳原港まつり対馬アリラン祭」で朝鮮通信使行列の再現が行われないことが17日に決まりました。
5月10日の実行委員会では、「アリラン祭」の看板も下ろされることが議題となる模様です。

今日の長崎新聞に対馬の想いを代弁するようなコラムがありましたので紹介します。



<長崎新聞コラム 「水や空」から>
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/mizusora/top.shtml

「朝鮮通信使行列中止」

 江戸時代、12回も来日し、善隣友好の実を挙げた朝鮮通信使。その接遇役として活躍したのが対馬藩の学者、雨森芳洲だ。温厚な人物だったが、一度、使節側の非礼に怒りを露(あら)わにしたことがある
 使節一行を対馬藩主が招待したところ、慣例となっていた藩主への拝礼を拒否すると言い出して招待を断ったのだ。これに芳洲は「慣例を突然、破るとは何事か」と怒った
 芳洲は「怒気甚だしく、大声を上げた」と使節の申維翰が記している。日ごろ温厚であっても、筋の通らぬことには毅然(きぜん)として怒るという芳洲の姿勢は、使節側に強い印象を与えた
 芳洲と維翰はよく衝突した。それでも、最後は固い友情で結ばれた。雨降って地固まる。率直に言い合うことが、本物の信頼につながるという好例だろう
 対馬市の寺から盗まれた仏像が、発見された韓国から返還を拒まれていることに抗議して、毎夏の「対馬アリラン祭」で再現する朝鮮通信使行列を、今年は中止することが決まった。「仏像は、もともと韓国のものだから返さない」との韓国側の主張は、窃盗という犯罪を容認する筋の通らぬもので、対馬市民が怒るのは当然だ
 ことなかれ主義では真の友好は築けない。ときには相手の非常識に率直に怒りを示すことも必要だ。それで両国民の友情が崩れるなどと心配するには及ばない。それは朝鮮通信使の歴史が証明済みだ。まずは率直に言おう。

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by enchiren | 2013-04-19 17:34 | お知らせ

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